この日はなぜか知らないけど、「宮沢賢治」を思い出した。
私は宮沢賢治の童話はいくつか読んだ事があるが、詩はあまり知らない。
知っているのはあの有名な「雨にも負けず」だけ。
でも、この詩がすごく好きで、昔は時々読み返したりしていた。
賢治は生まれつき体が弱く、床に伏すことがしょっちゅうだったそうだ。
そんな生死の狭間で漂っている時に、
枕元に置いてあったメモ帳に記したのがこの詩だという。
彼は仏教の信仰が厚かった。
私が知っている作品を見る限り、その心は作品の至る所に見られる。
それを嫌いだと言う人もいるが、私は嫌いじゃない。
だから、涙も出るのだろう。
今日はちょっぴり、昔を思い出し、またあの詩を読んでみよう。
「雨ニモ負ケズ」
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
欲ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシズカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコワガラナクテモイイトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ
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