今はいったい何のアルバイトをしているのか?
と、言いますと、
実は大学の実験室の中で得体の知れない液体を
ピペットでたくさん並んでいる試験管の中に入れていたり、
難しい検査結果の統計データをPC入力していたり、
聞いた事も無い試薬を作り方を書いた紙を見ながら計って調合していたり、
と、しています。
実験室のあの何とも言えない匂いというか、そんな物がとても懐かしくて、
実験装置に囲まれながら夜通し実験していた学生の頃の気持ちを
切なく思い出しながら、
出来るだけだらけないように仕事をしています。
だって今はそれでお給料を貰うんだからね。
でも、そんな気持ちを挫くように、
ちょくちょく
「コーヒー飲むか?」
と、わざわざ声をかけに来るおっさんがいるのです。
そのおっさんは私を雇っている研究室の教授なんですが、
ちょっと問題なのは、
そのおっさんが私の親父だということです(笑)
そうなんですね。
今、私は親父と一緒な職場で働いているのです。
初めての経験です。
やる前はやりにくい部分が多いだろうなと思っていましたが、
いざやってみると、
これがやっぱりやりにくい( ̄▽ ̄;)
でもその分、おもしろい部分も多いということに最近気付くのです。
他の先生たちが親父をどう見ているのか?
はたして私が学生の頃に教授という存在に抱いていた威圧感があるのか?
医療の現場で働く人達はどういう働きっぷりなんだろう?
大組織の中で何かを進めていくのはどんな感じなんだろう?
…
遺伝子操作ってどうやってんの?
患者さんの検査結果ってどう解析すんの?
…
いわゆる知識欲を満たされるヨロコビってやつでしょうか。
この刺激はたまりません★
私は工学系なんで、医学関係は基本的にわからないことだらけで
毎日勉強しまくってますが、
やはり私は体を動かすよりも頭を動かす方が楽しく感じるようで、
少し気持ちが若返った気がします。
個人的には、あまり大きな声では言えませんが、
私が今仕事をしている所が看護学科の研究棟内ということで、
若い娘さんがたくさんウロウロしていることが、
私の気分を高ぶらせているのではなかろうかと、
考えたりもするのです。
そして時折ブラブラ歩き出して秋の青く晴れ渡った寒空を見ると、
高ぶりの反動なのでしょうか、
時間が止まったような、とても悲しい気持ちになるのです。
[0回]
PR
COMMENT