この日、珍しく私の携帯に留守電が入っていました。
「電話ください」
ただそれだけのメッセージ。
何事か?
とは思いつつも、
私は和太鼓の稽古があったためにそれが終わるまで
電話をすることはできませんでした。
いつもより少し遅れて稽古が終わり、
早く連絡したらんとっと思って電話をかけました。
聞こえてきたのはいつもの富山弁。
特にこいつの富山弁は特にキツい。
富山の東のほうの言葉だ。
正直、たまに意味がわからん時がある。
そのぐらいのもんです。
そいつと私は大学1年からの付き合いです。
私たちの大学はおもしろいやり方をしていて、
1年の時は学科の違いは関係なくゴチャ混ぜにして、
その学年全員を4つのクラスに分けて講義を組んでいました。
確か3年になると学科毎に分かれるんだったっけか?
もう忘れました(⌒〜⌒;A
とにかくそいつとは1年の時、同じクラスだったんです。
E-3です(笑)
入学したての最初のころはそのクラスの中で自己紹介をしました。
高校みたいなノリです。
今でも覚えていますが、
そいつはその最初の自己紹介の時に自分の番がくると、
いきなりガタッと立ってツカツカツカ!と無言で前に歩いていき、
そして無言のままチョークを掴んで黒板にカツカツカツ!とでっかく自分の名前を書きました。
書き終えてチョークを下ろし、みんなの方に向き直って初めて自分の名を名乗ったのです。
当然、ウケはよかったです。
まさかこんなドラマみたいなことを本当にしでかす奴がいるとは、
いやぁー大学っておもしろいなぁ〜と思いました。
彼と私は部活も違うしバイトも違う。
でも1年の時のクラスは同じで選択第2外国語と専攻も同じ。
気付いたら講義では同じ仲間として椅子に座っており、
そして同じ仲間とツルんで遊ぶようになっていました。
なぜか在学中、彼は福井の私の実家にも遊びに来たことがあります。
しかも泊まりで。
実はこの時のメンバーは彼と私と女の子2人の計4人ということで、
仲良く三国花火を観に行こうという建前ではあったんですが、
本当の目的は女の子たちの強い希望で彼を遊びに連れ出すことでした。
私は女の子たちとも仲が良かったんで、
それに乗っかってあげたんです。
甘酸っぱいッス。
なんか私はいつもそんな役回りなんですよねぇ(笑)
そんなことがあるくらい彼はモテモテでした。
残念ながらその時の彼はその2人ともを拒絶していたため、
間に挟まった私は随分と心をすり減らした訳ですが、
死ぬまで記憶に残るであろう貴重な思い出を得ることができた時間でした。
大学を卒業してからも彼とはチョコチョコ会う機会があって、
私も彼の実家に泊まりに行ったこともあるし、
おかしな恋愛劇にまきこまれたこともあるし、
つい今年の桜の時期にも彼は彼女を連れて福井に遊びにきて、
私は彼らを足羽山に案内したりもしてました。
その時の彼女がお相手なんでしょう。
この日の電話の用件がそれだったんです。
「結婚します」
……
ついに来たか!
こやつも遂にか!!
私は震えました(笑)
こいつには人一倍苦労かけられてきたんです(爆)(知らんやろうけど(⌒o⌒;A)
そうか、結婚か。
やったな!
私は自分のことのように喜んでいました(⌒〜⌒;A
そしてひとしきり驚いたあとで、
「おめでとさん」
と告げたのです。
彼には幸せになってもらいたい。
そう思います。
奴も苦労人ですから。
そのあといろいろ話しましたが、
感無量であまり覚えていません(笑)
これでまた一つ、懐かしい思い出が思い出たる輝きを得て、
宇宙の誰も知らない星の裏にそっと仕舞われるのです。
永遠に守られた場所。
やがてそれは闇夜を優しく照らし、疲れた旅人の心を慰めるのです。
なんかの CM で同じこと言ってた気がしますが、
なんだか人生おもしろくなってきた……って感じです(笑)
みんなのお陰ですホントに★
うーん、話、反れてない?
とにかく、めでたいめでたいっ
ということですヽ(´▽`)ノ
おっ、また富山に行く用事ができたってことやね
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