何年かぶりに、MY LITTLE LOVER を聴きました。
目に飛び込む雪解けと寒空の晴天が、
やけにマイラバと相性がよかったです。
そうやって今日は進んでいきました。
西日が射す頃、全身に斜光を浴びたくて玄関からちょっと出てみました。
左手にはコーヒーカップ。湯気がたちます。
しかし南西の方角ではブロック塀の上からもっと勢いよく湯気が昇っていました。
まだ学生だった頃、真冬の天気のいい日のベランダに、
洗濯物を干してみた時の光景を思い出しました。
振り向いて屋根を見ます。
瓦の形に合わせた雪の塊が今にも落ちてきそうです。
たぶん順番待ちをしているのでしょう。
その先っちょからは雪の溶けたそれがピチョピチョ滴り落ちていました。
ランダムのように見えて規則的なリズム。
しかしパッと見、ランダム。
地面で弾け飛ぶ。
その中からお気に入りの一カ所を厳選し、
じっと見つめてみました。
左手にはコーヒーカップ。
依然、湯気がたちます。
早いように見えた落下現象が、一瞬スローに見えます。
雪の表面からシミ出てくる光る液体。
どんどん出てくる。
もういっぱいいっぱいだ。
はっ!と思った瞬間、それはボニョンと弾んで平べったくなってから球体へと収束し、
あとは重力に身を任せる。
神秘だ。
私に写真の才能があれば、劇的な時間の流れを切り取れたに違いない。
でもいいや。
私の見えないフィルムにはしっかりと焼かれた。
コーヒーも飲まないと冷めちゃうし。
そういえばけっこう寒くなってきました。
そう思ってワンテンポ遅らせてから、
家の中へ入って行きました。
なんでもない休日の不思議な一幕。
そろそろ、変人と噂されないように気をつけよう。
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COMMENT
無題
自分も有機物であって食物でもあるという事を再確認した経験なのでした。
雪が見たい。
Re:無題