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ざっきの「初めに言葉があった」

〜日々想うことをツラツラと〜

   

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人を見て法を説きやがれ

少し前のことなんですが、
ミスドで1人コーヒー飲みながら事務仕事をやっている時のこと。
もう外は暗くなっていて夕飯の支度をしなければいけないような頃でした。
私の席のちょうど正面の丸いテーブルの席に、
小ちゃい子2人とお母さんの3人親子が座っていて、
子供たちがドーナツをおいしそうに食べていました。
でもなんだかお母さんの方は機嫌が悪そうです。
子供たちが何かお母さんに話しかけているのに、
お母さんは何も応えないでずっと携帯を触っていました。
カチ無視です。
子供たちは何もなかったかのように、
兄弟で話をし始めました。
しばらくすると子供たちもドーナツを食べ終えました。
帰ろうよーとお母さんに言い始めました。
それを見てお母さんは言いました。

「全部食べるまで帰りません」

確かに。
お皿の上には食べかけのドーナツがまだ乗っていました。
どうやらチョコが付いている部分だけを食べたようです。
お母さんは続けます。

「ちゃんと全部食べないと、これを作った人が悲しいでしょ?」

もっともな言い分です。
でも子供たちは何も答えません。
何も言わず、お皿にも手を伸ばしません。
どうするのだろう?
と、私が心配になりかけた瞬間に、別の手が伸びてきました。
大きな音が店内に響きました。
お母さんが子供を叩いたのです。
音といい、フォロースイングの動きといい、
かなりの力で叩いております。
子供たちは何も言いませんでした。
そして、1人の子供が食べ始めました。
お母さんは不機嫌そうに携帯の画面を見始めました。
たまに息子たちの行動をチェックし、
そしてもう一度大きな音で叩き、
さっきと同じようなことを威圧的な口調でまくしたて、
ようやく1人、食べ終わりました。

「お兄ちゃんはよく食べたね。エラい!」

と言ってお母さんは頭をナデナデしました。

「あんたは食べなかったからもうドーナツ屋には連れて来ないからね!」

弟と思われる子供は大好きなお母さんから見捨てられました。
目の前で繰り広げられるムカつくバイオレンスもようやく終わると思ったとき、
嬉しそうに椅子にもたれてはしゃぐお兄ちゃんの背中をまたもや、
お母さんの掌が襲いました。
電光石火です。
打たれた子供は顔を歪めながらも、一切の声を出しません。
なぜ何も言わないのか?
「痛い!」とか言うだろ普通。
おそらくそれらが日常的になっているのでしょう。


私は気付いてしまいました。
それはただ見えないだけで、実はあっちにもこっちにも、
悪臭ただようモンスターが歩いているのです。

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